2019年9月29日日曜日

【撮影】フレーミングについて

大学の後期授業が始まりました。
「ショートムービー」の第1回ではガイダンスとフレーミングについて指導。

大抵のカメラは16:9ですが、
実写はこのフレームサイズに大きく制限されています。

例えば、人物を撮影する際にもいくつものフレーミングが考えられます。





日本や海外、業界によって呼び方が色々と違うんですけど、
とりあえず上の図の海外式で分類すると8種類。

これらを大きく3つに分類すると、

1段目はロングショット
2段目はミディアムショット(ニーショット、バストショット)
3段目、4段目はクローズアップ

超雑に説明すると、
ロングショットは状況説明や体全体のアクションなど
ミディアムショットは会話シーンとか、上半身の動作など
クローズアップは表情や感情を印象的に見せる時に使うことが多いです。

これが絶対ではもちろんありません。
前後のカットとも関係するので、例外は多数あります。
あくまでそういうことが多いっていうことで。

個人的な感想ですが、
日本ではBig Close やExtreme Close Upを使うのは
海外ほど多くはない気がします。
あまりアップで顔を映したがらないシャイな国民性なのか、
クローズアップの用語自体が不明瞭だから撮影時に意識されてないのか、
その辺りはわかりません。

授業では以下のムービーがとてもわかりやすいので
学生に見てもらっています。



学生には以下の課題を出しました。
「1つのシチュエーションで複数のフレーミングを組み合わせて撮影&編集」

例)ベンチでコーヒーを飲む
  廊下でスマホを鳴って電話をする 
  すれ違って肩がぶつかり難癖をつけられる

とりあえず先生が見本でささっと撮影して編集しました。
ロングショットとクローズアップの組み合わせです。


三脚が見切れてたり、先生なのに何も持っていないのとか、
その辺りテキトー(学生がそれをやると容赦無く指摘します)。

学生たちは、歩きスマホでぶつかって落としたり、
PCの画面をのぞいてリアクションしてたり・・色々やってました。
最初の授業にしてはみんなよくできてました。

どんな時にロングになったり、クローズアップになるのか
簡単そうに見えて、結構難しいです。演出の根本的なところに関わってくるので。
フレーミングは奥が深いところだと思います。







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