2018年2月22日木曜日

スライドショーに高画質データをお願いする理由

解像度に関して、けっこう無頓着な人が多いのでメモします。
高画質データを送ってもらえるだけで全然クオリティが変わるんです。
どんな利点があるのか、いくつか挙げてみました。

ズームやパンなどカメラワークできる

パンとかズームとかするには拡大する必要があるので、
ギリギリのサイズだと拡大するとボケた写真になってしまいます。
元のサイズが大きければ、カメラワークの選択肢が増えます。
引きとアップの2カットにすることもできるし、
パンしたり、ズームしたり・・・。
集合写真とか、被写体の位置にズームしないとどこにいるかわからないですからね。

トリミングしても荒れない
素人が撮った写真はそのまま使えることは少ないので、
ある程度トリミングが必要です。
正直、そのまま使える画像のほうが少ないぐらい。
トリミングしたら(拡大するため)画質が落ちます。
低画質だったら、さらにひどくなります。

つまり、高画質のデータなら演出の選択肢が増えるんです。
低画質のデータは、サイズをいじることができずそのまま載せるしか方法はない。

だから、声を大にして言いたい。

高画質の画像を送ってください

では、どのくらいのサイズがいいのか。
テレビのHDサイズは1920×1080ですが
できれば、それぐらいか、それ以上ほしいです。
大きければ大きいほど良いです。

画像を右クリックして「プロパティ」でデータを見てください。
100KB以下のデータだったら、涙目です。

これって、ガラケーで撮影したの?って思ってしまいます。
詳細タブをクリックすると、サイズがわかります。






670×450ありますが、映像で使うにはけっこう厳しいです。

ちょっと脱線しますが、
DVDが720×480(640×480)だからって、
そのサイズの素材で編集すると
スクリーンに映したらボケた画像なのが一目でわかります。
最終書き出しが720×480(640×480)なので、
素材はもっと画質がよくないと拡大やトリミングなどに耐えられないです。

さて、話は戻りますが、
上記のプロパティにはdpiと書かれています。
これはdot per inchの略で、これが解像度です。
たいてい写真をスキャンするときは300dpiぐらいで取り込みます。
dpiを比べてもこの画像の画質が低いことがわかります。

では、高画質データはどれくらいか。
こちらの画像のプロパティを見てましょう















こちらは、写真をスキャンしたものをフォトショップで切り抜きました。

3.48MBとファイルサイズがぜんぜん違いますね!
大きさも2013×1392です。

サイズやdpiはよくわからないと思うので、
とりあえず目安は1MB以上のファイル。
それ以下だと、ちょっと怪しいと思ってください。

WEB画像と映像用の画像は全然違う

WEB画像は、100KB以下の低画質でも全然大丈夫なんです。
でも、それを映像で使うのはかなり厳しい。
わりとネットの画像を保存して、使ってほしいという人もいるけど
ネットの画像は圧縮されているからかなりデータが小さいです。


画像処理には限界がある

画像処理で何とかなりませんかと尋ねる方がいますが、
ある程度はできますが、できないものはできないです。
30kbぐらいのデータをいくら補正しようとしても、
元がスカスカなので補正しようがないです。

スクリーンショットでトリミングしてはダメ!

アナログ写真をスキャンした画像をなぜか、低画質で送る方がときどきいます。
スキャンしたものは、たいてい高画質です(設定を低画質にしていなければ)。
おそらく、その後に別のアプリなどで低画質化してしまった可能性があります。
実際あった例ですが、複数枚の写真をスキャンしたpdfを、
画像一枚一枚分けるために、winのスナップショットを使ってトリミングされていました。
スナップショットはディスプレイ画面をスクリーンショットしているので、
低画質になってしまいます。

スキャンしたpdfは、
フォトショップやGIMP、Macだったらプレビューなどの画像処理ソフトを使って
切り抜き>別名で保存 することで一枚一枚保存する必要があります。

ですが、素人の方が画像処理ソフトの使い方なんてわからないと思います。
一部のスキャナは、マルチスキャンという機能があって、
スキャンの段階で写真をバラバラに分けてくれる機能があります。
(キャノンだったかな)

もしくは、複数枚をスキャンしたpdfを、
べつのテキストにそれぞれの写真についてメモ書きして、
業者に切り抜きを任せたほうがいいでしょう。

ちなみに複数スキャンするときは、
時系列順に並べたほうが業者もわかりやすいかと思います。

今後はガラケー画像が課題

最近ではデジタル画像の提出が主流ですが、
幼少期の写真はアナログがまだまだ多いです。
アナログはスキャンすれば大丈夫。
一番問題なのは、ガラケーで撮った写真。これは本当に使いづらい。
しばらくは、ガラケー世代の画像がちょいちょい出てきますね。
(ちょうど学生時代ガラケーだっていう人けっこう多い)

まあ、あれこれ言ってももう遅いんですけどね(苦笑)







2018年2月20日火曜日

音楽は好きなものだけで選んじゃダメ

おひさしぶりです。
忘れないように、ちょっとメモ。

スライドショーの選曲の話です。

結論から言うと、
好きな曲だけで選ぶとうまくいかないケースがかなりあります。
いままでどんな曲でもOKと言って受注していましたが、今後はやめようかと。
まあ好きな曲で作れたら一番いいんですけどね。
色々な理由があるんですが、今まで悩んだことをいくつかあげてみます。

「2番のない曲が難しい」
1番→2番のある曲だと、新郎と新婦でまとめることができるのですが、
そうでないと、不自然なところで新婦の写真が始まってしまうので、
けっこうやりづらいです。同じ理由で、変な構成の曲はやりづらいですね。

「1分半という壁」
だいたい1分半ぐらいで1番が終わることが多い。
写真1枚3~4秒だとしても、22~30枚ぐらいです。
この枚数でもきれいにつながないと慌ただしくなります。
映っている人が出席するから・・・という理由で
けっこうたくさん提出されることがあるけど、入らないですorz
それよりも自分の写真にしましょう。

「間奏をどうするか」
やたら長い間奏があると、結構悩みます。
逆に、腕の見せ所的な場所なので、ここを遊ぶといい感じになる。
写真がたくさんあれば、新郎新婦で2画面で並べるのもよいですね。

「新郎新婦で写真枚数が違う」
これ、けっこうあるあるです。
なので、曲の後半は新婦(新郎)ばかりの写真にしてしまうという方法も
現実的にはありなのではないかと思います。バレないようにしれっと。

こういう面倒なことがあるので、
結婚式スライドショー向きの曲というのはあると思います。
いくら好きな曲でも、合わないものは合わない。無理なものは無理。
Mr.Childrenのサインとか、定番の人気曲があるのもその理由の一つだと思います。

あ、あと、
短い曲を使って3曲(新郎、新婦、二人)にまとめるというのもありだと思います。
これなら、曲の長さに厳密に合わせる負担が減ります。
もう一つ、曲の途中でフェードアウトでうまく消せば、それほど気にならないし、
そのほうが流れを変えられてよいこともあります。

以前、兄の結婚式でつないだBlue -The giftは、
結婚式スライドショーにぴったりでした。つないでいて気持ちよかった。
おすすめ。ご依頼の人は全て、この曲にしたいぐらいw

1番、2番おわったあと、
いい感じに新郎新婦のそれぞれの社会人の写真を交互には挟めて
盛り上がるところで、(出会った後の)新郎新婦の二人の写真に入り、
後半の静かな部分で、家族の写真出せたり‥としっとりした感じになり、
最後の最後で、2人の現在の写真で終わる‥とドラマチックな演出にできます。
しかも、曲のタイミングに合わせると、
自然と1~2秒の短く写真を刻める箇所があって
飽きないで見られるんですよ。(ずっと同じタイミングだと飽きる)

曲を選ぶときは、以上のことを気にしてみてください。
業者さんにお願いするときも、1曲で渡すのはやめて
2,3曲候補をあげて、どれがいいか聞くほうがよいかもしれませんね。
どちらも手間が省けるはずなので。